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2015 年度 実績報告書

新規蛋白抗原を用いた接合菌症の早期診断法および免疫治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25461516
研究機関大阪市立大学

研究代表者

掛屋 弘  大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (40398152)

研究分担者 宮崎 義継  国立感染症研究所, 真菌部, 部長 (00311861)
渋谷 和俊  東邦大学, 医学部, 教授 (20196447)
河野 茂  長崎大学, 医歯薬学総合研究科, 客員研究員 (80136647)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードムーコル症 / 早期診断
研究実績の概要

A.研究目的
ムーコル症は稀な深在性真菌症であるが、血液疾患患者の剖検例ではアスペルギルス症、カンジダ症に次ぐ第3位で、近年その患者数の増加が注目されているが、ムーコル症に特異的な血清診断は実用化していないため、新しい検査法の開発が期待されている。我々はシグナルシークエンストラップ法を利用し、真菌の診断ツールならびに治療薬候補を応用することが期待される膜蛋白質および分泌蛋白質を網羅的に同定した後に、新規抗原を選定した。その後モノクローナル抗体を開発して、ムーコル症の早期診断法を確立することを目的に研究開発を試みている。ムーコル抗原検出キット(ELISA)として、ムーコル症の原因真菌で最も多いRhizopus oryzae(臨床分離株)より得られた未知の蛋白抗原A抗原(23kDa蛋白:シークエンスは未公表)を検出するELISAキットを作成し、その評価を行った。
B.研究方法
マウスに免疫抑制薬を投与。Rhizopus oryzae(臨床分離株)を気管内接種して感染モデルを作成し、感染マウス血清、および非感染マウス血清中の抗原Aの濃度を測定した。また、ROC解析を行い、抗原A検出を検出するELISA検査の感度および特異度を検討した。
C.研究結果
感染マウス血清、および非感染マウス血清中の抗原Aの濃度を測定した。その結果、各群の中央値は、非感染群と比較して、感染マウスでは高い傾向が認められた。ROC分析を実施では、カットオフを約1ng/mLとしたときに、感度および特異度は最大となり、それぞれ87.5%および83%であった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Identification of 23kda of Antigen as a Candidate of the Diagnostic Marker in Mucormycosis by Rhizopus oryzae.2015

    • 著者名/発表者名
      Kakeya H, Miyazaki Y, Yamagoe S, Sato K, Yamada K, Niki M, Kaneko Y, Kohno S
    • 学会等名
      ICAAC/ICC 2015
    • 発表場所
      San Diego, USA
    • 年月日
      2015-09-17 – 2015-09-21
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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