C. neoformans株と高病原性C. gattii株では、感染に対するマウスモデルでの反応が異なっており、C. neoformans株は肺で炎症反応を惹起するのに対し、C. gattii株はほとんど炎症反応を惹起しないことが伺われた。また、C. gattii株における病原性は、従来から報告されている病原因子には依存しないのではないかと推測された。さらに、貪食能の結果より、C. gattii株においては細胞に貪食されにくい、すなわち生体に認識されにくい事が病原性を反映しているのではないかと考えられた。一方、IFN-gによる治療効果はC. neoformans株に対しては認められた。
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