18遺伝子型25株のウイルス様中空粒子を用い、表面プラズモン共鳴装置を用いた糖鎖-ウイルス相互作用の解析系、赤血球および糖転移酵素遺伝子改変細胞を用いた糖鎖-ウイルス相互作用の解析系の確立を試みた。次にこれらの解析系を用いて、ノロウイルスの糖鎖認識に最も重要な糖鎖エピトープの同定、ウイルス上の糖鎖結合ドメインの同定を目指した。 その結果、糖鎖認識の特異性と連動しているアミノ酸の割り出しを行うことが出来た。また、解析に用いた18遺伝子型以外の15遺伝子型に関してもアミノ配列の解析を行い、全33遺伝子型に共通の糖鎖結合ドメインの候補配列を絞り込むことが出来た。
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