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2014 年度 実施状況報告書

小児の手指巧緻性機能障害に関する治療法の開発-磁気センサによる定量評価

研究課題

研究課題/領域番号 25461538
研究機関筑波大学

研究代表者

大戸 達之  筑波大学, 医学医療系, 講師 (60344892)

研究分担者 榎園 崇  筑波大学, 附属病院, 病院講師 (30644314)
宮本 信也  筑波大学, 人間系, 教授 (60251005)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード発達障害 / 手指巧緻機能
研究実績の概要

小児の正常ボランティアを近隣の小学校(つくば豊学園つくば市立上郷小学校)で募集し、小学1年から6年生までの計110名の承諾を得られた。計測は主に昼休み時間を利用し、授業や下校時間に影響しないように配慮された。1回の訪問では8名から12名の児童に対して、小児神経専門医および小児科医師が神経学的診察を行い、その後に2台の計測機器を用いて、それぞれ計測を行った。
計測は試験者が磁気センサを自らの母指と示指に設置し、児童らの前でタッピングを実践し教示した。計測内容は、両側同時タッピング10秒を2回、両側交互タッピング10秒を2回、をできるだけ早く繰り返させた。当初は上記課題が難しい場合を想定したメトロノーム(2Hz)の併用を予定していたが、小学1年生から上記の教示に従い、課題を遂行することが可能であったため、メトロノームは2Hz、3Hz、4Hzと徐々に難しくなる課題を両側交互タッピング10秒各1回で行った。
教示の理解が難しかった児童、および神経学的に異常が認められた6名が除外され、104名が解析された。内訳は男子51名、女子53名で、年齢は6歳0か月から12歳9か月(9.41±1.44歳)であった。利き手は右が96名、左が8名であった。
対象を3群(低学年6-8歳;34例、中学年9-10歳;40例、高学年11-12歳;30例)に分け、両側同時タッピングの課題について検討した。10秒間にタップした回数は、低学年で左28.6±4.75 右30.5±4.64、中学年で左33.4±5.12 右34.3±6.98、高学年で左37.9±5.66 右38.7±5.68とそれぞれ有意に上昇していくことが分かった。今後、この値を正常値として、発達障害児での検討を行っていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

正常ボランティアのデータにより、正常値の算定が可能となった。

今後の研究の推進方策

発達障害における手指巧緻機能の解析と治療効果を判定する

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公開日: 2016-05-27  

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