研究成果の概要 |
米国Autism Tissue Programから自閉症およびコントロールの剖検脳組織の供与を受け免疫染色を行った。自閉症脳ではミクログリアが増加している事および、それらのミクログリアは造血器型プロスタグランジンD合成酵素(HPGDS)陽性であることを見いだした。脳組織より抽出したmRNAを用いて定量的RT-PCRを行い、自閉症脳ではHPGDS, IL-6, TGF-beta1が有意に増加していることを確認した。これらの所見は自閉症で異常が示唆されている前頭葉で認められたが、後頭葉では認められなかった。さらに、培養神経細胞においてPGD2刺激により樹状突起数が増加することをみいだした。
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