超低出生体重児(ELBW)、極低出生体重児(VLBW)における共同注意行動の発達に関して研究し、(1)ELBW、VLBWにおいては、大きな周産期リスクを持たなくとも共同注意行動の発達が正体重児(NBW)に比べて遅れること、(2)新しく開発した共同注意行動観察法は、M-CHATでの結果とよく一致し、健診場面での有用なツールとなりうることを明らかとした。さらに、音声解析により、ELVW、VLBWにおける表出性言語の発達の特徴を定量的に解析してきており、これらの解析結果と2歳前後での共同注意行動との関連性を明らかにできれば、自閉症児の早期支援に役立つと考えている。
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