主にピボキシル基による薬剤性カルニチン欠乏症に注目した。これらはタンデムマスによるアシルカルニチン分析を用いると、遊離カルニチンの低下とC5アシルカルニチン(C5)の上昇が見られる。C5上昇を来す薬剤としてピボキシル基を含む抗菌薬とシベレスタットNaがある。ピボキシル基を含む抗菌薬によるカルニチン欠乏症は、25症例の症例を集積し、1歳台に低血糖を伴う脳症として発症する事が多く、2週間以内の内服でも発症する事を明らかにした。また、シベレスタットによるC5上昇例を2例報告した。 in vitro probe assayによる培養皮膚線維芽細胞内外のアシルカルニチン濃度を測定する系を確立した。
|