痙攣発作や学習記憶におけるArcadlinの作用を調べた。arcadlinノックアウトマウス(ko)の扁桃体キンドリングでは、koは発作波の進展が早く5日連続全身痙攣までの日数が少なかった。Open field testではkoの歩行速度が速く、Light-dark testでは初めて明所に出るまでの時間が短かった。Water mazeでは、若いkoに学習記憶の遅延が認められた。以上から、Arcadlinは、痙攣発作の進展を抑制し、若年期の記憶学習機能を促進するとともに、attention deficit hyperactivity disorder (ADHD)に関係する可能性も示された。
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