Myeloid-derived suppressor cell(MDSC)は、T細胞免疫応答を抑制する機能を有する。その抑制にはT細胞とMDSCとのcell-to-cell contact が必要だが、その分子は不明である。 ラットにリポソーム粒子を静注すると、短期間で脾内に大量にMDSC様細胞(リポソーム捕捉細胞)が蓄積する。この細胞を用いて、当該分子の候補を探索した。 MDSC様細胞では、CD276(B7-H3)の発現の増加よよび細胞表面でのB7-H3の発現量が増加を見いだした。MDSCの機能の発現にB7-H3分子の関与する可能性が示唆された。
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