WT1蛋白を標的とするWT1 ペプチドワクチンが開発され臨床研究として「WT1 ワクチンを用いた難治性小児血液腫瘍患者に対する同種移植後免疫療法 第2 相試験」をおこなった。登録例18例の解析をおこなった。このうち非寛解期移植群では7例中4例が寛解維持しており小児血液悪性疾患において有効であることを明らかにしたWT1特異的キラーT細胞が接種は有意に増加しており、その増加率は寛解生存例で高いことを見出し、バイオマーカーとして有用であること明らかにした。またレパトア解析、マウスモデルも作成しえた。「造血細胞移植後のWT1ワクチン接種による維持療法」という新たな概念を創ることができた。
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