研究課題
基盤研究(C)
急性白血病の進展には骨髄内での白血病細胞の増殖と骨髄外への細胞浸潤が必要である。この中で、中枢神経への浸潤は患者予後に悪影響を及ぼすが、その分子機構は充分解明されていない。しかし、ケモカインに対する異常な遊走反応がその原因の一つであることは報告されている。本研究では、急性骨髄性白血病患者の予後不良因子として知られるFLT3/ITD変異が、血球細胞をケモカインCXCL12に対して過剰反応させ、細胞遊走を促進する分子機構を明らかにし、その機構に対する標的治療応用の可能性を解析した。
小児科学