iPS細胞技術を用いて川崎病におけるIVIG不応の病態を解明することを目的とした。川崎病患者4例から体細胞を採取しiPS細胞を作製し、血管内皮細胞(ECs)へ誘導した。RNA-seq解析を用いて、IVIG反応例由来ECs 2例、IVIG不応例由来ECs 2例の比較解析を行ったところ、chemokine XがIVIG 不応例由来ECsで有意に高発現であった。GSEA解析では、IL-6関連遺伝子群がIVIG 不応例由来ECsにおいて高発現であり、IVIG不応の病態への関与が示唆された。白血球の遊走に関連しているchemokine Xは、IVIG不応の病態に関連している可能性が示唆された。
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