| 研究課題/領域番号 |
25461619
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| 研究種目 |
基盤研究(C)
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| 研究機関 | 山梨大学 |
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研究代表者 |
杉山 剛 山梨大学, 医学工学総合研究部, 助教 (30436878)
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| 研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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| キーワード | 学会発表 / 睡眠呼吸障害 / 肥満関連サイトカイン / 炎症性サイトカイン / 体組成変化 / 未就学児 |
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| 研究概要 |
平成25年度は研究計画にもとづき研究対象者をリクルートし、臨床データおよび検体の採取を行った。対象者は睡眠呼吸障害（SDB）が疑われ、当科で入院精査を行った患者のうち未就学児（幼児）であり本研究参加への文書による同意が得られた24例。対象者全例に喉頭ファイバースコープ検査を実施しアデノイド増殖、口蓋扁桃肥大があることを確認した。同様に対象者全例に血液・尿検体採取、体組成測定、睡眠呼吸検査（簡易PSG）を行った。簡易PSGにおける無呼吸低呼吸指数（AHI）≧5を睡眠呼吸障害群（SDB群）、AHI<5を非睡眠呼吸障害群（Non-SDB）群とした。SDB群は13例、Non-SDB群は11例であった。AHI5.4であった一例を除きSDB群には口蓋扁桃摘出術、アデノイド切除術のいずれかもしくは両方を行った（一部は未実施だがいずれ行う予定である）。採取した血液は全例IGF-1を測定し、年齢、性別別基準値に対する標準偏差で両群の比較を行ったが、有意差はなかった。また、AHIとの相関（逆相関）も認められなかった。また、検体の一部はアプロチニン処理し、レプチン、グレリン測定用に凍結保存した。尿検体は尿中コルチゾールの測定を行った。体組成測定は体組成計を用い、BMI、脂肪量、筋肉量、水分量、四肢筋肉量などを測定した。また、SDB群の中でAHI>30の重症例に対し、サイトカイン35種のマルチプレックスサスペンションアレイを行った。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通り研究対象者を20例以上リクルートすることができおおむね予定通りに進んでいる。研究実績としては学会発表を行うとともに本研究で得られた知見などを書籍に掲載された。また、上記対象者のうちSDB群のうち扁桃摘出術を行った者に関しては術後の体組成測定を継続しており、7例に対し、血液検体採取を行うことが出来た。
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| 今後の研究の推進方策 |
平成26年度はSDB群の体組成測定を術後3，6，12か月時に行い、治療前後の身長、体重、BMI、脂肪量、筋肉量などの治療前後での変化から「華奢な体型の未就学児SDB患者」が治療によりどのように変化していくのかを検討することを予定している。また、平成25年度に採取し冷凍保存した血液検体を用い、レプチン、グレリンを中心にサイトカイン解析を行い、SDB群および、Non-SDB群と比較する。また、SDB群には術後6か月時に血液検体採取を行い、IGF-1や上記測定項目の治療前後での変化を比較検討する予定である。上記により未就学児SDB患者が華奢な体型となる病態の解明に迫る。3年間の研究期間を通じて予定しているSDBモデルマウスの実験では窒素ガスを間欠的にチャンバー内に還流させることで間欠的低酸素環境を再現し、SDBモデルマウスを飼育し体重変化や上記サイトカインの測定などを計画している。また、平成25年度に行った研究内容について平成26年度の日本小児耳鼻科学会などでの発表を予定している。
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