年少OSAS患者はBMIパーセンタイルが年齢性別の標準に比べ低かったが、治療後は急速な増加を認めたことから、OSASの病態が痩せ体型に何らかの影響を及ぼしていることが明らかになった。そのメカニズムとして、重症OSAS患者は起床時の尿中コルチゾール値や起床時血圧が有意に高値であったことから、睡眠中の自律神経系変化との関連が示唆された。一方、食欲関連ホルモンであるレプチンやグレリン、成長因子であるIGF-1はいずれも非OSAS群との有意差を認めず、AT前後も有意な変化はなかった。上記メカニズムとして内分泌学的変化が影響している可能性は低く、睡眠時の自律神経系変化が関連する可能性が考えられた。
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