研究課題
当教室において開発したNod1リガンドによる川崎病類似冠動脈炎マウスモデルに対して、オートファジー亢進薬であるラパマイシンを投与することにより冠動脈炎が抑制され、オートファジー抑制薬であるバフィロマイシンA1を投与すると冠動脈炎が増悪することを確認した。さらに、ヒト冠動脈内皮細胞を用いた細胞実験でも、ラパマイシンがサイトカイン産生を抑制することを確認した。最終年度では、まず、ラパマイシンがmTOR阻害薬であることから、他のmTOR阻害薬でも同様の結果が得られるかについて検討を行った。すると、他のmTOR阻害薬でも同様の冠動脈炎抑制結果を得ることができた。mTOR阻害薬1世代といわれるラパマイシン以外のmTOR阻害薬でも同様の効果が得られたことは、今後の臨床応用へ向けた重要な結果であると考えられた。
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Arterioscler Thromb Vasc Biol.
巻: 35 ページ: 1423-1433
10.1161/ATVBAHA.114.304846.