研究課題
小児HFpEFの心機能の詳細を明らかにするため、心室血管統合関係や拡張期スティフネスをコントロール群と比較し、冠血流需要供給バランスを併せ検討した。小児HFpEFでは、心室収縮期硬化(Ees高値)、血管硬化(Ea高値)を示し、血圧変動の大きい血行動態を裏付けた。小児HFpEFでは軽度の弛緩速度低下が示されたほか、左室拡張期stiffness増加により安静時の拡張末期圧(EDP)が高値であるばかりでなく、腹部圧迫による前負荷増加に対するEDPの上昇幅、最高値ともに高値であった。腹部圧迫法は拡張期stiffness異常を顕在化させる非常に簡便な負荷法として有用であり、今後のさらなるvalidationが必要である。小児HFpEFではドブタミンに対する心室血管統合関係の予備が非常に低下していた。加えて、冠血流需要供給バランスは悪く、その程度は拡張期stiffnessやドブタミンによる収縮予備と関連していた。本疾患の発症予防、および効果的な治療法開発が今後の課題である。
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