研究課題
基盤研究(C)
ヘリコバクター属はピロリ菌に代表されるが、ヘパティカス、ビリスなど様々な菌種が報告されている。ヒトにおける病原性は十分には明らかでない。小児の肝障害や胆道閉鎖症術後の肝障害とヘパティカス菌の関連を検討するため、抗体測定を行った。さらに、精度の高い血清診断法の開発を目的として、ヘパティカス菌(標準菌株)の全蛋白質を二次元電気泳動を行い、前記の研究で用いた血清を反応し、最も強く反応する蛋白質を同定した。ヘパティカス菌抗体保有率は肝障害なし0~15歳の小児33名で30.3%、肝障害あり9名では44.4%であった。イムノブロットでは小児血清が最も強く反応した蛋白はフラジェリンAであった。
感染症学 小児科学