早産児の脳室周囲白質軟化症 (PVL) における、後期オリゴデンドロサイト前駆細胞 ( pre-OLs) の損傷に対する低温の効果を、in vivoラットPVLモデルとin vitro pre-OLs / 脊髄後根神経節ニューロン培養系を用いて検討した。低温はpre-OLsのアポトーシスを抑制し、低酸素虚血負荷によるリン酸化myelin basic protein (MBP)、特にexon2を含むアイソフォームの減少を抑制した。その作用機序として、低酸素虚血負荷によるERKリン酸化減少の抑制と、Ddx54を介したMBP mRNA発現抑制の関与が示唆された。
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