ヒト器官形成期の正常発生、およびに同時期に発生する先天異常の解明のために、京都大学大学院医学研究科附属先天異常標本解析センターが保持しているヒト胚子から得られたMR画像、位相CT画像、連続組織切片を出発材料として、コンピュータソフトウエアを用いた立体画像の再構成、外表、内部諸器官の形態観察を行い、主要器官発生の定量可視化、胚子の個体差の検討を行った。脳神経系、感覚器(視覚器、聴覚器)、消化管、脾臓、肝臓、膝関節等で正常発生の解析を行い論文発表を行った。また、肝臓、消化管等では異常例の検出、解析を行った。得られた知見は、胎児成長の基準作成の基盤となり、異常例の発見にも有用であり大変貴重である。
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