研究課題/領域番号 |
25461645
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
安田 真之 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (00380155)
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研究分担者 |
小谷野 耕佑 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (20437685)
三木 崇範 香川大学, 医学部, 教授 (30274294)
上野 正樹 香川大学, 医学部, 教授 (30322267)
中村 信嗣 香川大学, 医学部, 助教 (30437686)
日下 隆 香川大学, 医学部, 教授 (50274288)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 低酸素虚血 / 動物実験 |
研究実績の概要 |
1)生後24時間以内の新生仔豚を対象にする。2)臍動静脈内にカテーテルを挿入し、臍動脈ラインは採血、血圧、心拍モニターの目的として用い、臍静脈ラインは輸液ルートとして使用する。イソフルレンで麻酔導入を行い、フェンタニル、筋弛緩剤臭化パンクロニウムで麻酔を維持する。気管内挿管の後に人工呼吸管理を酸素と窒素の混合気体を用いて行い、動脈血酸素分圧が60-100 mmHg、PaCO2が35-45 mmHgとなるように調整し、ラディアントウオーマーで体温調節を直腸温で37-39℃とする。3) 低酸素虚血負荷は酸素濃度5%で開始する。低酸素虚血負荷前の平均血圧の70%以上を保つように酸素濃度を調整し30分間負荷を行い、その後10分間は血圧低下するよう酸素濃度を5%で固定する(虚血負荷)。低酸素虚血負荷終了後に酸素濃度100%で10分間人工呼吸管理を行い、24時間脳低温療法を行いその後麻酔から醒め、自発呼吸を確認した後人工呼吸器から離脱させる。ラジカルスカベンジャー(エダラボン)は蘇生後72時間まで12時間毎(0.5、2.0、4.0 mg/kg/回)投与する。低酸素虚血負荷中、及び経時的に以下の測定を行う。 (1)3波長時間分解分光システム(浜松ホトニクス社製)は、香川大学小児科学講座が所有する3波長パルス光源(761, 785, 835nm)と時間分解測定機能(単一光子検出時間相関法)を組み合わせたシステムを使用する。(2)integrate EEGはNicolet One TM(カージナルヘルス社・ミユキ技研)を使用し、連続測定を行う。(3)血液ガス分析、血糖、電解質測定を適宜行う。 低酸素虚血負荷後1、3、7日に脳組織を取り出しアポトーシスの程度について組織学的検討を行う。低酸素虚血負荷の影響について行動学的評価も行う。ラジカルスカベンジャー(エダラボン)の副作用は腎障害が有名であり、腎組織標本を用いて障害の程度を検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ラジカルスカベンジャー投与群はほぼ終了したが、脳低温群で脳灌流前の死亡例などが予定より多かったため、やや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
一部、組織の採取が可能であった死亡例についても評価を行う。 protocolの範囲内で脳低温の手順の再確認を行い、実験成功例を増やし、予定の症例数を得るよう努力する。
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次年度使用額が生じた理由 |
一部、実験が思いどうりに進まなかった為。
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次年度使用額の使用計画 |
物品購入にあてる。
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