日齢7の仔ラットに作成した新生児低酸素性虚血性脳症(HIE)モデルを用いて、HI後3日にEGFとbFGFを脳虚血障害部位皮質及び線条体に注入(治療群)、HI後4-6日にBrdUを腹腔内投与し、HI後7、14、28日の脳切片を、BrdU、DCX、NeuNの各抗体を用いて組織学的に解析した。HI後7日の脳虚血傷害側SVZ背側および腹側におけるBrdU陽性細胞数は、生食投与群、無治療群に比べ有意に増加した。これらの細胞の大部分はDCXを発現、HI後14、28日での治療群SVZでDCX陽性細胞数の増加を認めたが、皮質及び線条体でのBrdU+NeuNの2重陽性細胞の増加は認められなかった。
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