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2013 年度 実施状況報告書

発汗異常に伴う掌蹠の難治性皮膚疾患のOCTを用いた3次元的な病態の解析

研究課題

研究課題/領域番号 25461664
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

西澤 綾  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 講師 (30431456)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード異汗性湿疹 / 金属アレルギー / 病理組織学的検討 / OCT
研究概要

目的:これまで、異汗性湿疹は、病理組織学的検討では表皮内汗管との関連は否定的で汗管周囲の湿疹反応であるとする見解が一般的に認められている。また、本疾患の病因は不明とされているが、金属アレルギーの一症状としてみる見方もある。
方法:今回、異汗性湿疹と金属アレルギーとの関連について、金属パッチテスト、金属負荷テストなどでの検討結果、また口腔内金属の除去による治療効果などについて異汗性湿疹症例10例で検討した。病変部と汗管との連続性については、病理組織学的に、免疫染色を含め再検討する。加えて、光コヒーレンストモグラフィー(Optical coherence tomography:OCT)を用いて病変部を3次元的に解析した。
結果:16例中8例の半数の症例で金属パッチテスト陽性であり、金属アレルギーを認めた。陽性金属は、ニッケル、クロム、コバルトの順におおかった。病理組織学的検討では、16例中6例で汗管と水疱の関連性がみられ、GCDFP, dermcidineでも水疱内に陽性所見がえられた。さらにOCTで病変部を確認すると、多数の水疱で汗管構造が確認できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

異汗性湿疹と汗管との関連性は示せた。今後は発汗量との相関性もみていく。

今後の研究の推進方策

異汗性湿疹の病態と汗管との関連性は示唆されるデータがえられている。今後は発汗量との相関性も見ていく予定。

次年度の研究費の使用計画

測定に使用するパソコンが故障してしまったため、予定していた計測を次年度に行うことになり試薬の一部の購入を見送ったため。
OCTにて採取した画像をAmiraにて編集し、3次元的に解析する。水疱と汗管との構造を画像にて再検討する。

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公開日: 2015-05-28  

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