Xpaノックアウトを用いて紫外線UVBによる反応について、前年度まで行ったOgg1ノックアウトマウスの結果を参照しながら野生型と比較してマイクロアレイ法により炎症に関する遺伝子が重要であることを突き止めた。その後重要遺伝子を精査した結果、ケモカイン遺伝子の1つが重要であることが判明し、その蛋白の反応を止めるような中和抗体を投薬する、あるいは組換え蛋白を投薬することによってXpaノックアウトマウスの紫外線による炎症反応を制御できないかを検討した。その結果、中和抗体では炎症反応を有意に抑え、さらに同定したケモカイン蛋白が抑制できることを血中レベルで確認できた。また、特異的遺伝子をコントロールすること以外に抗酸化作用のある物質をマウスに経口投薬しそれによって炎症反応を制御できるかも検討し、その結果有意同様にコントロールできるかも確認できた。
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