表皮角化細胞の核内に発現するIL-33をsiRNAによってノックダウン(KD)した時、細胞への影響を行った検討した。IL-33をKDすると細胞増殖が抑制され、DNAの合成能が抑制される事が解った。一方、ミトコンドリアの活性は変わらなかった。細胞周期の検討を行った結果、KD細胞ではG2/M期の細胞が増えおり、2核の細胞集団が増える事が明らかになった。この現象は、IL-33のKDにより、RhoAの活性化に必須な酵素であるEct2の発現が減少する。その為活性型のGTP-RhoAの量が減り、アクチン重合及びミオシンL鎖のリン酸化が減弱し、細胞収縮環の機能が低下するためであることが考えられた。
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