研究課題
ランゲルハンス細胞(Langerhans cell: LC)を異物由来脂質抗原を採取するLangerinを発現した細胞と考えた場合、このLangerinを発現した細胞には、皮膚組織の表皮内に生息する樹状細胞(Dendritic cell: DC)の一種で、主として有棘層に局在し、外来性の異物の存在をその表面に発現したtoll-like receptors (TLRs)を介して速やかに認識し、その情報を近傍のリンパ球に伝達することによって異物の排除・制御を促す表皮内LCと、粘膜内に生息するLCとの2種類あることが、明らかとなってきた。これまでの研究により 表皮内LCは末梢血由来のCD14陽性単球軍由来の細胞であり、GM-CSF, IL-4, そしてTGFβ1により誘導され、E-cadherin刺激により安定化されることを確認している。これに対し、臍帯血由来のCD34陽性細胞群に、GM-CSF, TGFβ1そしてTNFαを添加培養した場合にも Langerinを発現した細胞に分化するが、TLR4の発現は消失しないこと、またIL-4を添加するとLangerinの発現が抑制されることから、表皮とは別のLangerin発現細胞が誘導されることを見出した。これら両者のLCの特性を比較検討した結果、表皮内のLCは末梢血由来であり、粘膜由来のLCは臍帯血由来の細胞群である可能性が示唆された。
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