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2015 年度 実績報告書

統合失調症罹患同胞対・両親の全エクソン解析に基づく稀なリスク変異の同定

研究課題

研究課題/領域番号 25461724
研究機関新潟大学

研究代表者

渡部 雄一郎  新潟大学, 医歯学総合病院, 教授 (90401744)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード統合失調症
研究実績の概要

統合失調症の発症に大きな効果をもつ稀なリスク変異を同定することが、本研究計画の目的である。本研究計画は、新潟大学医学部遺伝子倫理審査委員会および各共同研究機関の倫理委員会で承認されており、対象者からは書面にて研究参加の同意を得た。
複数の罹患者がいる家系には統合失調症の発症に大きな効果をもつ稀なリスク変異が存在する可能性が高い。そこで、統合失調症罹患同胞対・両親3家系の全エクソン解析を実施し、各家系内で罹患同胞2人が共有する稀な短縮型(ナンセンスまたはフレームシフト)変異を15個同定した。
これら15個の変異が、特定の家系のみでなく一般に統合失調症の発症リスクに大きな効果を有していることを確認するため、3つの症例・対照サンプル(症例2617・対照2396)を用いた3段階関連解析を行った。全エクソン解析により同定された15個の短縮型変異のなかで、13個が1次サンプルでTaqMan法によるタイピングが可能だった。1次サンプルで症例群に多く認められた4個の変異を2次サンプルでタイピングした。2次サンプルで症例群に多く認められた4個の変異を3次サンプルでタイピングした。これら4個の変異と統合失調症との関連は全サンプルにおいても有意ではなかった。
統合失調症罹患同胞対・両親3家系の全エクソン解析により同定された稀な短縮型変異が統合失調症の発症に関与している可能性は支持されず、統合失調症の発症に大きな効果をもつまれなリスク変異の同定には至らなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] Rare truncating variations and risk of schizophrenia: Whole-exome sequencing in three families with affected siblings and a three-stage follow-up study in a Japanese population2016

    • 著者名/発表者名
      Watanabe Y, Nunokawa A, Shibuya M, Ikeda M, Hishimoto A, Kondo K, Egawa J, Kaneko N, Muratake T, Saito T, Okazaki S, Shimasaki A, Igeta H, Inoue E, Hoya S, Sugai T, Sora I, Iwata N, Someya T
    • 雑誌名

      Psychiatry Res

      巻: 235 ページ: 13-18

    • DOI

      10.1016/j.psychres.2015.12.011

    • 査読あり / 謝辞記載あり

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公開日: 2017-01-06  

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