研究成果の概要 |
死後脳の前頭葉(特に眼窩前頭皮質)では、ドコサヘキサエン酸(DHA)が低いことが知られている。本研究では統合失調症(n=95)および対照(n=93)の死後脳前頭葉(ブロードマン8)における、脂肪酸および脂肪酸結合蛋白(fatty acid-binding protein: FABP)の発現を測定した。DHA では変化は認められなかった。アラキドン酸で低下が認められたが、ロジスティック回帰分析の結果から統合失調症の有無とには関連性は認められなかった。またFABP3, 5, 7では、統合失調症でFABP 3のみ有意な低下が認められた。
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