研究課題/領域番号 |
25461735
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
安部 博史 宮崎大学, 医学部, 講師 (20344848)
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研究分担者 |
石田 康 宮崎大学, 医学部, 教授 (20212897)
池田 哲也 宮崎大学, 医学部, 准教授 (20264369)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 嗅周皮質 / 弁別学習 / アネキシン |
研究概要 |
Long-Evans系の雄ラットを用いた.オペラント箱において,PCモニターを使用した視覚的同時複式物体弁別課題を習得させた.まず,オペラント箱の側面に設置された二つのモニター上に視覚刺激が提示された.ラットが正刺激の前に設置されたレバーを押すと,モニターと反対側の壁面に設置された報酬受け皿上に落とされる餌ペレットを得ることができた.正刺激と負刺激が二つのうちのどちらのパネル上に表示されるかは,試行毎にランダムとした.次の試行では,先の試行で用いた視覚刺激とは異なる視覚刺激についての弁別を同様の手続きで行った.このように2対の視覚刺激についての弁別を,15秒の試行間間隔で1日1セッション,120試行遂行させた.学習基準は80%以上の正反応率が2セッション連続することとした.興奮性アミノ酸であるNMDAを用いて,関心領域である嗅周皮質を薬理学的に損傷破壊したところ,獲得された学習が障害されることが明らかとなり,本学習課題の妥当性が明らかとなった.現在,ウェスタンブロッティング法を用いたアネキシンAIIの定量,免疫組織化学的検索によるアネキシンAIIの部位局在について検討を始めている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
主研究者の長期海外研修などにより,実験装置の設定や抗体濃度の調整などが若干遅れているがおおむね順調に進展している.
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今後の研究の推進方策 |
実験協力者などに適宜支援等を要請し,スケジュール通りの実験遂行を行なう.
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次年度の研究費の使用計画 |
主研究者の長期海外研修などにより,実験装置の設定や抗体濃度の調整などが若干遅れ,当初予定していた通りの予算執行を行なうことが出来なかったため. 実験協力者などに適宜支援等を要請し,スケジュール通りの実験遂行を行ない,適正に執行する予定である.
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