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2015 年度 実績報告書

自閉症スペクトラムのstate marker-注視点検出装置の臨床応用と展開

研究課題

研究課題/領域番号 25461758
研究機関浜松医科大学

研究代表者

土屋 賢治  浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 准教授 (20362189)

研究分担者 鈴木 勝昭  浜松医科大学, 医学部, 准教授 (00285040)
松崎 秀夫  福井大学, 子どものこころの発達研究センター, 教授 (00334970)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード自閉症スペクトラム / 注視点 / Gazefinder / 重症度
研究実績の概要

自閉症スペクトラム児・者は、幼少期から「視線が合わない」など、視線に臨床的な特徴が現れることが知られている。我々はこの特性に着目して、静岡大学工学部海老澤嘉伸教授が開発した「注視点検出・計測装置」 “GazeFinder“を開発し、自閉症スペクトラム児・者への臨床応用についての検討を重ねてきた。その結果、療育経験のほとんどない自閉症スペクトラム児・者を対象として、モニターに様々な視覚刺激を提示しその際の注視点分布パターンを計測すると、定型発達児・者と異なることを確認できた。これを踏まえ、申請者らは注視点分布パターンが自閉症スペクトラムの重症動を反映するのではないかと仮定し、Gazefinderによって、自閉症スペクトラム児の重症度を反映する指標を探索することを目的に158名の子ども(2~16歳)を対象に検討した。その結果、対象者が5歳以上であれば、「選好タスク(幾何学模様とヒトの画像を対置した視覚刺激)」の一つに対する注視点分布が重症度と強く相関することが分かった。Gazefinderによって測定された注視点分布から得られる指標は、5歳以上の対象に限り、自閉症スペクトラム児の重症度を反映する可能性があることが示された。今後、より大きなサンプルにおいて確認的分析を行う必要がある。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 1件、 オープンアクセス 1件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] Gazefinder as a clinical supplementary tool for discriminating between autism spectrum disorder and typical development in male adolescents and adults2016

    • 著者名/発表者名
      2.Fujioka T, Inohara K, Okamoto Y, Masuya Y, Ishitobi M, Saito DN, Jung M, Arai S, Matsumura Y, Fujisawa TX, Narita K, Suzuki K, Tsuchiya KJ, Mori N, Katayama T, Sato M, Munesue T, Okazawa H, Tomoda A, Wada Y, Kosaka H
    • 雑誌名

      Molecular Autism

      巻: 7 ページ: 19

    • DOI

      10.1186/s13229-016-0083-y

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Gazefinder (Ka-o-TV) を用いた自閉スペクトラム症の早期診断指標の開発~1歳6カ月乳幼児健診における活用に向けて~2015

    • 著者名/発表者名
      1.土屋賢治,服巻智子,和久田学,新村千江,首藤勝行,大須賀優子,村田絵美,坂鏡子,中原竜治,浅野良輔,高貝就,鈴木勝昭,森則夫,黒木俊秀,片山泰一
    • 雑誌名

      脳21

      巻: 18 ページ: 67‐77

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [産業財産権] 不注意の測定装置、システム、および方法2015

    • 発明者名
      森則夫、鈴木勝昭、土屋賢治、新村千江
    • 権利者名
      森則夫、鈴木勝昭、土屋賢治、新村千江
    • 産業財産権種類
      特許
    • 産業財産権番号
      JP2015/077803
    • 出願年月日
      2015-09-30

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公開日: 2017-01-06  

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