研究概要 |
平成25年度は新入生を除く学生の健診問診票の結果を解析して基礎データを得た。 対象は新入生を除く学生20133名(学部12114、大学院7999)のうち、健診を受検した15319名とし、欠損値の少ない15211名(男10396、女4812、不明3、平均22.7歳)を解析した(有効回答率75.6%)。 平日22時以前就寝の学生は129(0.8%)、22~24時が3048(20.0%)、0~2時が10259(67.4%)、2~4時が1628(10.7%)、4~6時が129(0.8%)、6時以降が15(0.1%)であった。学年が進むにつれ、24時以前就寝の割合が減少する傾向がみられ(2年24.7%;3・4年20.2%;大学院18.5%)、8時までに起床する割合が減少し(2年80.8%;3・4年60.1%;大学院51.8%)、平日8時間以上睡眠が増加(2年1.3%;3・4年2.5%;大学院2.9%)した。 インターネット・ゲームに1日3時間以上費やす割合は、平日24時までに就寝している学生では14.0%であり、0~2時では19.9%、2~4時では34.2%、4~6時では43.4%、6時以降では46.7%であり、就寝時刻後退との間に有意な関連がみられた。 「眠れない」と回答した学生は580名(3.8%)であった。そのうち「眠れないため日常生活に支障をきたしている」と答えた学生(172:1.1%)を「不眠症状あり」と定義して解析した。「不眠症状あり」を従属変数、年齢・性別・BMI・生活形態・サークル・食習慣・運動習慣・飲酒・喫煙を独立変数としたロジスティック回帰分析の結果、不眠症状は、入寮(Odds ratio:OR=2.28, P=0.015)・朝食欠食(OR=1.66, P=0.038)・喫煙(OR=2.04, P=0.005)・体育会系サークル(OR=0.45, P=0.008)と関係していた。 今回得られた夜型化・不眠のデータと睡眠不足・過覚醒の関係等を次年度以降検討予定である。
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