研究課題
二連発磁気刺激では刺激間隔・強度を調整することで、大脳皮質の促通・抑制現象が誘発されるが、これらはGABA-A、GABA-B受容体機能と関連することが、アゴニスト、アンタゴニスト投与下での研究で明らかにされている。精神神経疾患分野では、反復的経頭蓋磁気刺激はうつ病治療が米国FDAにより認可されているが、国内・国外ともに二連発磁気刺激の検査法としての精神神経疾患への応用は検討されていない。統合失調症ではGABA系の異常が明らかになってきている。電気けいれん療法の効果発現機序は長らく謎であり、治療中のけいれん閾値の上昇からは、GABA系の関与が想定されている。向精神薬、抗てんかん薬の皮質興奮性への影響は多くの薬剤で検討されているが、新規な化合物については検討が追い付いていない。てんかんは大脳の神経細胞が過剰に興奮・同期する発作を反復する慢性疾患であるが、その皮質興奮性を検討することは、病態解明・治療法開発にとって重要な意義がある。しかるに精神神経患者において、これらの検査を行う上で、長時間かかりすぎることが問題であり、ストレス耐性の低い患者に行うことには難があった。そのため主に健常者を対象として、検査時間の短縮を図るための手技を確立した。かつ従来の検査では一時運動野の興奮性しか評価できないため、大脳全体での興奮性を評価するため、磁気刺激と脳波検査を組み合わせて行うための検討を行った。
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 4件、 謝辞記載あり 5件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 2件)
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