少数の健常者を対象に、検査に要する時間の短縮を図るプロトコールを開発し、検査時間を1時間から30分程度の短縮可能となった。精神神経疾患患者においても、二連発磁気刺激検査を行い、皮質興奮性、GABA受容体機能の変化を測定しているが、途中、磁気刺激装置の故障による研究の遅れが生じ、十分な症例数が集積していない。今後さらに症例を積み重ねて最終的な結論を導き出す予定である。臨床評価項目として測定している脳波の数値解析により、認知症患者での脳内の機能的結合に異常があることや、正常圧水頭症患者の髄液排除試験前後の脳波変化を解析し、シャント手術の治療効果の予測に有用であることを英文論文として発表した。
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