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2014 年度 実施状況報告書

Circadian rhythm安定化に基づく心血管バイパス術後せん妄予防の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25461770
研究機関島根大学

研究代表者

古屋 智英  島根大学, 医学部, 助教 (40457172)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードラメルテオン / 術後せん妄予防 / 病態生理学 / 心血管手術
研究実績の概要

術後せん妄を含めた、せん妄に対するラメルテオンの有効性はすでに国内・海外の医学雑誌に掲載され、本年ももう一報in pressとなっている。また同内容は国内・国外の学会にも、それぞれ報告している。
上記の報告は、活動型せん妄に関するものであったが、最近、治療法が確立されていない低活動型せん妄に対する有効例を経験したので、このケースに関する海外の医学雑誌への投稿論文を現在投稿中である。
精神科・心臓血管外科・麻酔科と密に連絡をとりあい、ラメルテオンの投与が、心血管バイパス手術後せん妄を予防する研究を慎重に推進していたが、当初よりも少なかったが症例の集積がほぼ終わり、集積完了をもって速やかに解析する。
これまでの実績は、術後ラメルテオン投与群は、非投与群に比して、プライマリーエンドポイントである術後せん妄の頻度が少ない傾向となっている。また、術後せん妄に付随した重要な問題である、ICU滞在日数、総入院日数、せん妄の治療に有した薬剤量なども、術後ラメルテオン投与群は非投与群よりも有意差を持って少ない結果が出ると思われる。近いうちに国際学会の発表と海外の医学雑誌に掲載を予定としている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

症例数の集積に、めどがたちそうな状況である。
まだ症例が完全に集まっていないものの、精神科、循環器外科、麻酔科に割りつけた該当項目の結果についても、少しずつではあるがまとめながら、解析する準備もしている。

今後の研究の推進方策

症例の集積が終了して、統計処理による結果と解釈を十分に検討したのちに、複数の国内学会と海外学会を予定している。
また海外医学論文に投稿する予定である。加えて臨床試験後に、どうしてもヒト対象では不可能なもの、例えば、今回の「せん妄」研究に関連した脳の松果体の機能的・形態学的変化などはマウスなどで検討する予定である。

次年度使用額が生じた理由

症例数が相当数、集まらなかった為、被験者への謝礼金や血液検査の費用が予定していた金額を下回ったため。
また当初予定していた、国内の学会発表が出来なかったため、その為の旅費や参加費がなかった。

次年度使用額の使用計画

被験者への謝礼金と血液検査、国内学会発表の為の旅費や参加費に使用する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Yokukansan increases serum Brain-derived neurotrophic factor (BDNF) levels in Gunn rat.2014

    • 著者名/発表者名
      Furuya M, Miyaoka T, Hashioka S, Wake R, Tsuchie K, Horiguchi J
    • 雑誌名

      J Brain Sci

      巻: 44 ページ: 34-41

    • 査読あり
  • [学会発表] 老年期の不安症に対する漢方薬治療(シンポジウム)2014

    • 著者名/発表者名
      古屋智英
    • 学会等名
      第7回日本不安症学会
    • 発表場所
      アステールプラザ(広島市中区)
    • 年月日
      2014-10-25

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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