過重労働のためにうつ病を発症した患者に対して復職のためのリハビリプログラムであるリワークプログラムを行い、有効性について検討した。リワークプログラムは、認知行動療法をベースにしたプログラムで行った。和歌山県立医科大学附属病院のリワークプログラムに参加した21人の患者において、リワークプログラム前後12ヵ月の就労期間について比較検討した。 プログラム後に復職した患者は76%であり、復職した患者の90%以上が12ヵ月の間、再休職しなかった。プログラム後の就労期間はプログラム前の就労期間よりも有意に長かった。 認知行動療法をベースにしたリワークプログラムにおける復職と再休職予防の有効性が示唆された。
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