研究課題/領域番号 |
25461782
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
仲秋 秀太郎 慶應義塾大学, 医学部, 特任准教授 (80315879)
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研究分担者 |
三村 將 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (00190728)
鳥井 勝義 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (20551287)
宮田 淳 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90549099)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 認知症 / 精神症状 / 脳形態画像 / テンソル画像 |
研究実績の概要 |
背景と目的:アルツハイマー病で出現頻度の高い妄想や興奮、易刺激性などの精神症状は、介護への大きな障壁となり、認知症の進行を促進する要因ともなる。したがって、これらの精神症状の出現前後の脳画像の変化と臨床経過の縦断的な変化を統合した検討は重要な課題である。そこで、本研究ではアルツハイマー病患者で妄想や興奮などの精神症状が出現した前後の縦断的な変化を1 頭部MRIによる脳形態画像と拡散テンソル画像 2 認知症患者の生活の質(quality of life :QOL)や前頭葉機能などの評価 3 若年期認知症と晩発性認知症の差異 以上の観点から複合的に検討するのが目的である。 方法:妄想、幻覚、興奮や易刺激性などの精神症状を併発していない軽度アルツハイマー病患者を5年間追跡し(平成22年度からの縦断研究の継続)、2. 経過中にNeuropsychiatry Inventory (NPI)において、妄想が出現した患者と出現しなかった患者の2群にわけて、3. ベースライン時点での頭部MRIの縦断的変化をVBM法とDTIなどにより灰白質体積および白質線維構造の異常 および4. QOLや前頭葉機能の変化などを統合的に比較検討する。 新たに平成25年度から 精神症状を併発していない軽度アルツハイマー病患者の若年性認知症と晩発性認知症も、上記と同じ条件にて、縦断的に2年間追跡し、妄想が出現した患者と出現しなかった患者の2群の差異を頭部MRIと臨床評価により検討する。 結果:平成26年には、平成22年度からの縦断研究として48名のアルツハイマー病患者を追跡中であり、経過中に16名に妄想が出現したが、前年度と比較すると経過観察中に脱落した患者もあり、追跡患者がやや減少した。また、精神症状を併発していない軽度アルツハイマー病患者の若年性認知症と晩発性認知症として、14人が適格基準を満たし、現在追跡中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
一部に脱落があったものの、アルツハイマー病患者の妄想出現患者を追跡できており、頭部MRIと臨床評価による検討が可能である。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度以降もひきつづき調査を継続し、患者データベースを構築する。データベースの構築後に、頭部MRIデータと臨床評価などの解析を統合的に行う予定である。また脱落率が低くなるような方略(例:患者のスケジュールなどにあわせて調整など)も工夫する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究成果を外国語論文として投稿予定であり、そのための英文校正料金や投稿料金や国際学会などでの参加費が必要である。
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次年度使用額の使用計画 |
英文校正料や投稿料金、国際学会などでの参加費などを予定している。
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