研究課題
基盤研究(C)
平成25年度は本研究を行う為の臨床研究基盤の整備で終始した。平成25年4月、フィールドとして研究のリクルートが可であるといっていた婦人保護施設から、施設内での研究参加依頼は施設の方針上困難ではあるが、主任研究者の勤務先のクリニックに受診した場合、リクルートは可能という回答をいただいた。施設の近傍に地域での研究を行う為の基盤となるクリニックの立ち上げを行い、平成25年10月25日にクリニックを開業した。また研究参加者のリクルート枠の拡大を模索した。平成26年2月14日、主任研究者のクリニックがある区の区役所の保健所から依頼を受け「妊娠期からの虐待予防」というテーマで講演をした際に、現在までの研究内容を開示し、行政の協力の可能性を打診した。保健所から区の産婦人科医会を紹介され、平成26年3月25日、産婦人科医会の理事会を訪れ、現在までの経過、研究概要などを説明し、区内の各病院およびクリニックに説明および研究協力依頼を行うことへの承諾を得た。今後は、リクルートの場所が変更となった現状に合致するような質問紙の選定を行い、それを元に、パンフレットや説明同意書等の作成を行い、さらにクリニック内に倫理委員会を作り、そこでの審議を経てから、協力可能な病院への説明、同意がいただけた場合の倫理審査に関しての書類を作成している。地道な作業であるが、これで最低限の基盤が整備されたとして、ここを中心に努力を重ねる所存である。
4: 遅れている
当初、承諾を得ていた婦人保護施設でのリクルートが困難になったため。
研究に関するリーフレットを作成し、病院産婦人科や、産婦人科医院への理解を募る。さらに、クリニックを受診した地域のケースや婦人保護施設のケースにリクルートを行う。他の施設の研究協力者に、リクルートの協力依頼を募り、重要な評価項目であるブラゼルトン試験の研修を行う。
研究の遅れのため、実質的に物品費しか使うことができなかった。余剰は今後研究の遅れを取り戻し、計画通り使って行く。
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International Journal of Hygiene and Environmental Health (2014)
巻: 217 ページ: 546-553
10.1016/j.ijheh.2013.10.004.