研究課題
本研究に繋がった母親の心的外傷が母子相互作用や児の心身の発達に及ぼす影響(挑戦的萌芽研究)の未処理データの入力、数値化と解析を継続中である。全血のまま保存していた昭和大学での臍帯血は、エピジェネシス解析に用いることができないと断念し、2013年に主研究者が開設したクリニックを中心にした臨床研究基盤を形成するために、院内に倫理委員会を設け、従来対象と考えていた婦人保護施設と助産院に加え、杉並区産婦人科医会にコンタクトを取り、多施設でリクルートができるように協力関係を求めているた。ところが、「母親の心的外傷が母子相互作用や児の心身の発達に及ぼす影響(挑戦的萌芽研究)」と同時に進行していた発達障害の遺伝子に関係する研究で、昭和大学で採取した臍帯血の半分が、東京大学でDNAとして保存されていることがわかり、DNAからであればエピジェネシス解析が可能なことが判明した。さらに、いったん研究参加者のリクルートができないということになった慈愛寮でも、支援的研究にならば参加のリクルートが可能であり、それと同時に本研究のリクルートを行なうのであれば、参加可能だということになった。これら状況の変化と、臨床研究基盤および過去の研究と関連する倫理問題の整理を行い、さらに、婦人保護施設に近い国際医療センターの生物統計家に連携を求め、過去のデータの解析と同時に、新たな臨床研究基盤での臨床研究に関する研究面での基盤と基礎的な計画を建て直している。本件に関する倫理委員会は5月30日を予定している。
4: 遅れている
当初院内でのリクルートに同意していた婦人保護施設内でのリクルートが難しくなり、地域研究を行わなければならなくなった。それも含め開業をして、臨床研究基盤を1から形成した。
本研究に繋がった母親の心的外傷が母子相互作用や児の心身の発達に及ぼす影響(挑戦的萌芽研究)のデータクリーニングと解析を継続し、論文化する。それと同時に新たな臨床研究基盤に適合した研究計画をたて、倫理委員会を通して研究を実現する。婦人保護施設では支援的な側面があれば研究参加に協力をいただけるということであったため、産後の母子相互作用の促進の副研究をたて、さらに助産院群、杉並区産婦人科医会関連の承諾を得られた施設から、リクルートを継続する。
臨床研究基盤の再形成のため、物品費と継続している研究のデータ化の謝金等のみに使用したため。
限られた予算のなかでオキシトシンおよびエピジェネシスの解析を行なうため、極力経費を節約し、測定に備える。
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (4件)
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