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2014 年度 実施状況報告書

母親の心的外傷が児に及ぼす心身の影響ーメンタルヘルスと遺伝子環境相互作用ー

研究課題

研究課題/領域番号 25461786
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

白川 美也子  東京女子医科大学, 医学部, 非常勤講師 (60536093)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード産後うつ病 / 遺伝子環境相互作用 / オキシトシン / 外傷後ストレス障害 / ドメスティックバイオレンス / 子ども虐待 / アタッチメント / 母子相互作用
研究実績の概要

本研究に繋がった母親の心的外傷が母子相互作用や児の心身の発達に及ぼす影響(挑戦的萌芽研究)の未処理データの入力、数値化と解析を継続中である。全血のまま保存していた昭和大学での臍帯血は、エピジェネシス解析に用いることができないと断念し、2013年に主研究者が開設したクリニックを中心にした臨床研究基盤を形成するために、院内に倫理委員会を設け、従来対象と考えていた婦人保護施設と助産院に加え、杉並区産婦人科医会にコンタクトを取り、多施設でリクルートができるように協力関係を求めているた。
ところが、「母親の心的外傷が母子相互作用や児の心身の発達に及ぼす影響(挑戦的萌芽研究)」と同時に進行していた発達障害の遺伝子に関係する研究で、昭和大学で採取した臍帯血の半分が、東京大学でDNAとして保存されていることがわかり、DNAからであればエピジェネシス解析が可能なことが判明した。
さらに、いったん研究参加者のリクルートができないということになった慈愛寮でも、支援的研究にならば参加のリクルートが可能であり、それと同時に本研究のリクルートを行なうのであれば、参加可能だということになった。
これら状況の変化と、臨床研究基盤および過去の研究と関連する倫理問題の整理を行い、さらに、婦人保護施設に近い国際医療センターの生物統計家に連携を求め、過去のデータの解析と同時に、新たな臨床研究基盤での臨床研究に関する研究面での基盤と基礎的な計画を建て直している。本件に関する倫理委員会は5月30日を予定している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当初院内でのリクルートに同意していた婦人保護施設内でのリクルートが難しくなり、地域研究を行わなければならなくなった。それも含め開業をして、臨床研究基盤を1から形成した。

今後の研究の推進方策

本研究に繋がった母親の心的外傷が母子相互作用や児の心身の発達に及ぼす影響(挑戦的萌芽研究)のデータクリーニングと解析を継続し、論文化する。
それと同時に新たな臨床研究基盤に適合した研究計画をたて、倫理委員会を通して研究を実現する。
婦人保護施設では支援的な側面があれば研究参加に協力をいただけるということであったため、産後の母子相互作用の促進の副研究をたて、さらに助産院群、杉並区産婦人科医会関連の承諾を得られた施設から、リクルートを継続する。

次年度使用額が生じた理由

臨床研究基盤の再形成のため、物品費と継続している研究のデータ化の謝金等のみに使用したため。

次年度使用額の使用計画

限られた予算のなかでオキシトシンおよびエピジェネシスの解析を行なうため、極力経費を節約し、測定に備える。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Prenatal pyrethroid insecticide exposure and thyroid hormone levels and birth sizes of neonates.2014

    • 著者名/発表者名
      Zhang J, Yoshinaga J, Hisada A, Shiraishi H, Shimodaira K, Okai T, Koyama M, Watanabe N, Suzuki E, Shirakawa M, Noda Y, Komine Y, Ariki N, Kato N
    • 雑誌名

      The Science of the total environment

      巻: Aug 1 ページ: 488-489 275-279

    • DOI

      10.1016/j.scitotenv.2014.04.104.

  • [雑誌論文] Hypnosis for induction of labour.2014

    • 著者名/発表者名
      Nishi D, Shirakawa MN, Ota E, Hanada N, Mori R
    • 雑誌名

      The Cochrane database of systematic reviews

      巻: Aug 14;8 ページ: CD010852

    • DOI

      10.1002/14651858.CD010852.pub2.

  • [雑誌論文] Associations between levels of hydroxylated PCBs and PCBs in serum of pregnant women and blood thyroid hormone levels and body size of neonates.2014

    • 著者名/発表者名
      Hisada A, Shimodaira K, Okai T, Watanabe K, Takemori H, Takasuga T, Koyama M, Watanabe N, Suzuki E, Shirakawa M, Noda Y, Komine Y, Ariki N, Kato N, Yoshinaga J
    • 雑誌名

      International journal of hygiene and environmental health

      巻: 217 ページ: 546-553

    • DOI

      10.1016/j.ijheh.2013.10.004.

  • [雑誌論文] トラウマという視点から見た精神科臨床 トラウマから見た気分変動2014

    • 著者名/発表者名
      白川美也子、鈴木太
    • 雑誌名

      精神科治療学

      巻: 29(5) ページ: 583-592

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公開日: 2016-05-27  

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