研究課題
リンパ腫細胞株(CTB-1、TL-2、SLVL、HKBML、HDMar2)のGLUT1-GLUT12のmRNA発現量を、CD19抗体でnegative selectionした末梢血単核球をコントロールとして調べたが、すべての細胞株で明らかに発現量が増加しているGLUTのサブタイプはなく、臨床検体5例を用いた検討でも同様の結果であった。しかし、一部の細胞株でGLUT5の発現が亢進しており、現在shRNA発現ウイルスベクターをこれら細胞株に導入し、GLUT5を抑制することにより、糖の取り込みを抑え、細胞増殖を抑制できないか検討している。リンパ腫症例107例(びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)87、濾胞性リンパ腫(FL)20)を対象に、GLUT1、GLUT3、GLUT5、HexokinaseⅡ(HK)、MIB1の免疫組織化学染色を行なった。HKはほぼ全例で陰性であったが、GLUT5は約2割弱、GLUT1、GLUT3は少なくとも片方が陽性であった。現在他の低悪性度リンパ腫症例にも対象を広げている。これと並行してDLBCL症例にCD10、MUM1、BCL6の免疫組織化学染色を行なったところ、GCタイプ、Non-GCタイプはそれぞれ半々含まれることがわかった。これらサブタイプおよびFLでのGLUT1、GLUT3、MIB1の陽性細胞比率と治療前FDG-PET所見、SUVmax値、予後との相関について検討している。
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