研究課題
基盤研究(C)
新しく開発した表面電荷を全体にマイナスチャージした酸化鉄ナノ粒子をシスプラチンと結合させ、その条件(酸化鉄ナノ粒子の径;30nm、50nmと反応時間;1時間、24時間)による抗腫瘍効果を検討した。新たな酸化鉄ナノ粒子は従来型のSPIOと比較してプラチナと結合しやすく、また粒子の小さい方が細網内皮系に捕捉されずに腫瘍内に滞留する事がわかった。腫瘍内のプラチナの集積は不十分であったが結合方法や使用薬剤によっては新たなドラッグデリバリーシステムの構築に有効であると示唆される。
医師薬学