本研究では、①深部灰白質穿通動脈を可視化するFSBB撮像法を3T-MRI装置により検証し、その有用性を明らかにした。さらに最終年度には7T-MRI装置でも検討を進めた。②深部灰白質穿通動脈おける病態変化の同定は現在解析が継続しており、高血圧症等基礎疾患の有無による描出変化を検討している。さらに③深部灰白質病変に関しては、Volumetryや定量的な計測値であるT1値計測の精度評価をとともに、拡散テンソル画像解析により、小構造に生じる変化を研究報告した。また深部灰白質穿通動脈枝の拡張が生じるもやもや病における病態に関する報告も行い、その臨床に対する影響に関しても研究成果を報告した。
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