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2014 年度 実施状況報告書

肺癌化学療法の個別化治療における高分解能CTの役割

研究課題

研究課題/領域番号 25461826
研究機関山口大学

研究代表者

田中 伸幸  山口大学, 医学部, 特別医学研究員 (90294636)

研究分担者 星井 嘉信  山口大学, 医学部附属病院, 准教授 (00263773)
松永 尚文  山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40157334)
木戸 尚治  山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90314814)
上田 和弘  山口大学, 医学部附属病院, 講師 (90420520)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード肺癌 / EGFR遺伝子変異 / 高分解能CT / すりガラス様高吸収域
研究実績の概要

山口大学におけるInstitutional Review Bord (IRB)approvalを得て、研究を開始した。本年度の肺腺癌手術症例約40例においては、EGFR遺伝子変異検査を提出し、2009年以前の症例においては、保険収載がないため、科研費を使用して、検査に提出した。それらの過去の症例においては、昨年の92例に加えて、本年は124例の検査を提出し、そのうち、検査不能例4例を除く120例の結果を得ることができた。現時点では、症例数は、2010年から、2014年までの手術例(これらについては、保険収載があるため、通常診療にて検査提出が可能であった)等を含め、総症例数は、現時点では約350例となっている。
患者の術前の高分解能CT(HRCT)所見の検討項目として、腫瘍径、すりガラス様高吸収域の割合、境界、スピクラの有無、ノッチの有無、内部の気管支透亮像の有無、空洞の有無、などを設定した。全症例に対して、2名の放射線科医による視覚評価を開始し、また、CT装置に付属するワークステーションを用いて、CT値、腫瘍の体積、重量、ヒストグラム解析も開始した。視覚評価については、評価が異なった所見については、合議にて決定する予定である。
病理学的評価も施行し、HRCT所見に対応する病理学的所見について、検討項目を設定し、腫瘍の組織型、分化度、腫瘍全体に対する線維化巣の割合、リンパ管・脈管侵襲の有無、等を評価項目として設定し、評価を開始する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

現時点での視覚評価はおよそ、半分程度であり、症例数が多いことから、読影に時間を要している。また、ワークステーションによるCT値や体積などの評価については、1例あたり、10分程度を要するので、評価に時間を要している。

今後の研究の推進方策

視覚評価、ワークステーションによる評価は少なくとも、平成27年6月中には終了予定であり、その後の統計学的評価には数か月を要するが、平成27年度中にはなんとか、論文執筆を終える予定である。

次年度使用額が生じた理由

EGFR遺伝子変異検査費を計上していたが、提出検体の保存等の理由で検査不能例が数例生じたこと、および、共同研究者の使用額がやや少なかったため。

次年度使用額の使用計画

上記の使用されなかった費用は平成27年度に旅費や物品費等に使用する。

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公開日: 2016-05-27  

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