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2014 年度 実施状況報告書

I-123 IMPを用いた分子イメージング手法による眼窩悪性黒色腫診断法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 25461832
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

阿部 光一郎  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (00380387)

研究分担者 丸岡 保博  九州大学, 大学病院, 臨床助教 (00637928)
藤田 陽子  九州大学, 大学病院, 助教 (30644760) [辞退]
吉武 忠正  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40452750)
北村 宜之  九州大学, 大学病院, 医員 (70644722)
馬場 眞吾  九州大学, 大学病院, 講師 (80380450)
本田 浩  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90145433)
磯田 拓郎  九州大学, 大学病院, 助教 (90452747)
福島 賢慈  東京女子医科大学, 医学部, 助教 (50408613)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード眼窩悪性黒色腫 / IMP-SPECT / 診断能 / MRI / 放射線治療
研究実績の概要

I-123 IMP-SPECT検査を眼窩メラノーマ患者に適応し、メラノーマ診断における最も最適な条件が24-48時間後の撮像であることを確認し、視覚評価、Uptake Indexを用いてその診断能を研究した。その結果、48時間後の画像において視覚評価では感度:93.8%、特異度:77.8%、正診率:83.7%、Uptake Indexでは閾値1.9として感度:87.5%、特異度:88.9%、正診率:88.4%であり、視覚評価は感度で優れているものの特異度、正診率ともにUptake Indexが優る結果であった。一方、臨床現場でよく用いられるMRIでは感度:61.1%、特異度:96.0%、正診率:81.4%であり、I-123 IMP-SPECTにおけるUptake Indexの診断能が有意に高かった。FDG-PETについては症例の蓄積が遅れており、依然比較が困難な状況である。サイバーナイフをはじめとする放射線治療後のUptake Indexの時間経過を追っていくと、最長40か月近い集積の残存があるのにかかわらず腫瘍の大きさに再増大なく維持されていた。治療に伴う炎症も考慮されるべきではあるが、放射線の抗腫瘍効果が少なくとも観察期間の経過では持続していると考えられ、腫瘍増大の抑制に有効であることが示唆される。しかしながら、IMP集積が腫瘍の活動性を見ているのか、周囲の炎症を見ているのかの具体的な証拠を同定するには、IMP-SPECT後に再発をきたした症例が必要で、病変の組織学的な評価が望まれる。IMP集積と組織学的所見との相関に注目していきたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究代表者の施設移動に伴い、IMP-SPECT検査の適応症例のピックアップが進まず検査に至る症例の集積が困難な状況である。FDG-PETについても依然症例数が少ない。
放射線治療症例数も少なく、また1例のIMP集積の経過を追うのに数十か月もの時間がかかるため、検査件数に制限が生じ結果として症例数が少なくなっている。

今後の研究の推進方策

IMP-SPECTとMRIとの診断能の比較について、引き続き論文作成を行っていく。
FDG-PET症例、放射線治療症例については症例蓄積に努力する。また、治療後再発症例が出現し手術が行われた場合、画像所見と術後病理所見の対比を行いたい。

次年度使用額が生じた理由

研究対象症例の蓄積が進んでおらず、検査やデータ解析などの費用に余剰が出たため。

次年度使用額の使用計画

論文作成に当たり、データ解析のために用いるコンピュータと解析ソフトウエアの購入を行う。

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公開日: 2016-05-27  

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