研究分担者 |
丸岡 保博 九州大学, 大学病院, 助教 (00637928) [辞退]
藤田 陽子 九州大学, 大学病院, 助教 (30644760) [辞退]
吉武 忠正 九州大学, 医学研究院, 講師 (40452750)
北村 宜之 九州大学, 大学病院, 助教 (70644722) [辞退]
馬場 眞吾 九州大学, 大学病院, 講師 (80380450)
本田 浩 九州大学, 医学研究院, 教授 (90145433)
磯田 拓郎 札幌医科大学, 医学部, 助教 (90452747)
福島 賢慈 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (50408613)
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研究実績の概要 |
眼窩悪性黒色腫患者の診断におけるI-123 IMP-SPECTの有用性を検討した。IMP投与15分後および4,24,48時間後にSPECT撮像を行い、視覚評価およびUptake Indexの各指標を用いて検査時間毎に指摘診断能を検討した。IMP投与24-48時間後のUIで最も高い診断能を得ることができ、感度87.5%、特異度88.9%、正診率88.4%という結果であった。 次に、I-123 IMP-SPECTとMRIやFDG-PETとの診断能を比較したところ、MRIの感度、特異度、正診率がそれぞれ61.1%、96.0%、81.4%であったのに対して、I-123 IMP-SPECTは特異度でやや劣るものの、感度で優り、Macnemar testを用いると正診率も有意に高い結果となった。また、同一症例でFDG-PETの診断能を検討すると、数が少ないながら感度37.5%、特異度100%、正診率58.3%であり、I-123 IMP SPECTはこれらモダリティに比べて高い診断能を持つ検査手段であることが示唆された。眼科的検査を含めて、I-123 IMP SPECTは非侵襲的検査の一つとして非常に有用であると考えられた。 放射線治療後に伴う黒色腫病巣へのIMP集積の推移を検討した結果、照射後集積が消失するまでの期間は7.2-38.3ヶ月(中央値19.7ヶ月)であった。IMP集積は照射終了後も比較的長く残存することが確認された。1例のみ照射後の再発が確認されたが、IMP集積は減弱傾向にあったものの比較的強い集積が残存しており、IMP集積が再発診断の指標にもなる可能性が示唆された。
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