本研究の目的は眼窩悪性黒色腫の診断および放射線治療後の経過観察におけるI-123 標識塩酸N-イソプロピル-4-ヨードアンフェタミン (I-123 IMP) の意義を検討することである。43例の眼窩悪性黒色腫患者が対象、16例が悪性黒色腫と診断された。111-222MBqのIMP静注15分、4、24、48時間後にSPECTを撮像した。全症例でMRIが、うち12例でFDG-PETも施行された。48時間後のIMP-SPECTの診断能が最も高く、感度87.5%、正診率88.4%であり、MRIやPETと比べて優っていた。また、IMP集積は放射線治療後1-2年かけて漸減しその後消失することが示された。
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