拡張型心筋症(DCM)と健常成人に、N-13 ammonia PETを用いて左室全体および局所心筋血流量(MBF)を定量し、C-11 hydroxyephedrine (HED) PETを用いて左室全体および局所心筋交感神経pre-synapse機能の定量を行った。MBFおよびHED-retention index (RI)はDCMで健常者に比べ有意に低値であった。MBFとHED-RIの局所間のばらつきは、拡張型心筋症で健常者に比べ有意に高値であった。DCMにおける左室壁全体のMBF、HED-RIの低下のみならず、それらの局所左室壁間における差異が心不全の病態に関与している可能性が示唆された。
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