研究課題/領域番号 |
25461842
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
三木 幸雄 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80303824)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 核磁気共鳴画像(MRI) / 多発性硬化症 |
研究概要 |
多発性硬化症患者13名および年齢をマッチさせた健常者13名に対し、高磁場MR装置を用いて拡散強調画像を撮像し、そのデータから酒井らの方法を用いて脳温度を計算した。多発性硬化症患者の脳温度は平均で摂氏35.81度(範囲:35.06-37.03度)であったのに対し、健常者の脳温度は摂氏36.29度(範囲:35.51-37.89度)であり、前者が後者に比し、有意に(P=0.029)低いことが判明した。また、多発性硬化症患者の脳温度と罹病期間あるいは身体障害度(EDSSスコア)との間には有意な相関はみられなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
多発性硬化症患者の脳温度が健常者の脳温度と比べ違うことが判明した。これは当初の計画通りである。
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今後の研究の推進方策 |
健常者において、体温と脳の温度の関係がどのようなものであるかは、まだ報告がない。これについて、25名程度の健常者を用いて検討する。体温は、口腔内・腋窩・鼓膜温度それぞれについて検討する。女性に対しては、月経周期(低温期対高温期)との関連の有無についても検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
今年度は当初予想された程の大量のデータが発生せず、コンピュータ関係の出費が予想より少なかったため。 次年度以降、大量のデータ発生が予想され、また研究成果発表に要する旅費も発生するため、これらに使用する計画である。
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