転移性脳腫瘍11症例(64.3±13.9歳)、神経膠腫(WHO grading 2-4)31症例(49.6±21.9歳)のMRI画像dataに対して、位相差強調画像法による位相選択を行うことにより、血管強調画像、髄鞘強調画像を作製した。脳腫瘍が周囲血管および視放線を含む大脳白質線維(髄鞘)に及ぼす影響を4段階の画像所見(1:poor; 2: fair; 3:moderate; 4: good)で視覚的に評価し統計解析を行った。2群間で腫瘍周囲血管の描出に統計学的な有意差は認められなかったが(p=0.56)、視放線の描出に有意差が認められた(p=0.04)。
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