研究課題/領域番号 |
25461850
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
小林 泰之 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (40285804)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 関節リウマチ / 心臓MRI / 無症候性 / 生物学的製剤 |
研究実績の概要 |
心臓MRIによる心臓病変の評価法として、視覚的評価のみならず定量評価法が確立されつつあり、臨床的に心臓病変を定量的に評価可能となった。我々の検討では、関節リウマチ患者(生物学的製剤非使用群)ではコントロール群と比較して、有意にLV MASSの増加や心機能の低下が認められているが、生物学的製剤使用群では有意さが認められないことが確認されており、さらに詳細な評価が必要である。本研究においては、関節リウマチ患者における心機能や心筋性状を心臓MRIで定量化により正確に評価を行い、さらに治療における改善の有無を評価するために定量化して評価を行うことが非常に重要である。近年、シネMRI・タギングMRIにおける局所心機能の定量評価法であるStrain解析法の進歩、及び、T1マッピング(T1値の定量化)による心筋性状の評価(線維化の定量化や細胞外液量の計測)が可能となった。本研究においても、これらの2つの手法による定量化がきわめて重要となった。局所心機能の解析アプリケーションは、Johns Hopkins Universityで開発が行われたが、同アプリケーションの妥当性を判断するためにパイロットスタディを行いその有用性を検討したが、その有用性が検証されたため同アプリケーションの購入を決定した。また、シークエンスの導入が遅れていたT1マッピングの使用が本年可能となったため、IRBに必要書類を提出し審議中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
局所心機能の解析アプリケーションはJohns Hopkins Universityで開発が行われたが、同アプリケーションの正確性を判断するためにパイロットスタディを行ってその有用性を検証するのに時間を要したことと、定量解析に必要なT1マッピングの導入が遅れたため。
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今後の研究の推進方策 |
現在、IRBに書類を提出しており許可が得しだい、臨床研究を開始する。現在の本大学における関節リウマチ患者数であれば、次年度の平成28年度で予定患者の検査が終了可能です。
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次年度使用額が生じた理由 |
定量解析に必要不可欠な解析アプリケーションの検証とT1マッピング シークエンスの導入の遅れのため。
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次年度使用額の使用計画 |
現在の本大学における関節リウマチ患者数であれば、平成28年度で予定患者の検査が終了可能です。直接経費の使用は、上記の局所新機能アプリケーションの購入費用と検査費用(MRI検査、及び、血液検査)、学会発表・論文作成費用として使用いたします。
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