研究課題/領域番号 |
25461855
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
中島 一毅 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (10351909)
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研究分担者 |
猶本 良夫 川崎医科大学, 医学部, 教授 (00237190)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 乳癌 / エラストグラフィ |
研究実績の概要 |
我々が提唱するエラストグラフィの精度管理システムの構築には、アプリケーションおよび装置を正確に使用し読影するための知識および技術の普及に関わる教育システムが求められる。全国に現在多くのエラストグラフィ装置およびアプリケーションが存在しているが、研究初年度は日常臨床での使用法および読影知識の精度管理を進めるため、推奨撮像法、読影法についての認知・啓蒙活動をすすめた。日本乳腺甲状腺超音波医学会、日本超音波医学会にてガイドライン作成チームを編成し、エラストグラフィガイドラインを作成し、英文誌に掲載された(研究者が筆頭著者)。日本超音波医学会 教育委員会 エラストグラフィ小委員長に就任し、第一回エラストグラフィ講習会をパシフィコ横浜で開催した。画像評価委員会を設立し、各専門施設の臨床画像を評価し、施設認定を行うシステム構築を開始した。 エラストグラフィ開発当初より用いられている従来型ファントムは均質な構造をしており、分解能の低いエラストグラフィでも画像化が容易である。実際の乳房は複雑な乳腺構造と間質より構成されており、エラストグラフィも複雑な画像となる。アプリケーションの精度管理のため、実際の人乳房型のエラストグラフィ用超音波ファントムの試作を開始した。複雑な構造物下に各種ターゲットが組み込まれたファントムでも画像が評価できる高性能なエラストグラフィシステムを開発する。 本年度も国内外の関連学会でエラストグラフィとその精度管理の構築に関する発表、講演を国内外にて行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
人乳房型のエラストグラフィ用超音波ファントムの試作に時間を要しているため。我が国でのエラストグラフィ装置とアプリケーションの進歩は著しいものがあるが、正確な知識と撮像技術の普及に必要な精度管理された教育システムの構築を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
日本乳腺甲状腺超音波医学会および日本超音波医学会と共同して技術講習および施設認定を含めたシステムの構築を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
人乳房型のエラストグラフィ用超音波ファントムの試作に時間を要しているため。
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次年度使用額の使用計画 |
人乳房型のエラストグラフィ用超音波ファントムの試作を行っているが、複雑な新規ファントムでも正確に評価できる高性能なエラストグラフィシステムを開発するために、次年度使用額をあてる予定である。
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