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2013 年度 実施状況報告書

MRエラストグラフィーによる臓器硬度測定:慢性腎疾患および慢性膵炎への臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 25461856
研究種目

基盤研究(C)

研究機関福岡大学

研究代表者

吉満 研吾  福岡大学, 医学部, 教授 (20274467)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード膵 / 硬度 / 慢性膵炎
研究概要

研究初年度にはまず膵におけるMRエラストグラフィ(MRE)の撮像パラメータの決定から行った。肝の硬度測定に際して種々のパラメータを検討した既報のデータ(JpJR、2014 in press)をもとに、膵に適した撮像条件を下記のように選定した。
機種は 3.0-T臨床機 (Discovery 750 W, GE, Milwaukee, WI, USA)、 32-element phased-array coil. 19-cm径のpassive driverを 胸郭中心胸骨柄部に設置しMR室外に置かれた振動機(acoustic waveform generator)に接続した。撮像パラメ-タは 外部振動周波数40-Hz、 2D spin-echo echo-planar シークエンス(TR/TE=1000/59, 66x64 matrix, 10mm slice thickness, 80-Hz magnetization encoding gradient)、42 cm field-of-view.4スライス(16sの息止め下)撮像。
この条件の下、膵病変を疑われてMR胆管膵管撮影(MRCP)が撮像された19名の患者にMREを施行した。
全19例でMREは施行可能であった。うち胆道結石もしくは感染疑い 7名、膵嚢胞性病変7名、慢性膵炎3名であった。 前二者の膵実質の硬度は 2.0±0.47 kPa, 慢性膵炎患者では 3.3 ± 0.1 kPaであり有意差をもって後者が髙値を示した(p<0.05, unpaired t-test)。
今回の検討で膵MREは実行可能であり、膵炎患者では硬度が上がることを示しうる可能性が示唆された。しかしながら測定可能面積は十分とは言えずさらなる設定条件の改善が望まれる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究が膵に対して実行可能であり、一応の成果を示すことはできたが、まだ撮像条件の最適化が十分でないと考えられるため。

今後の研究の推進方策

撮像条件の最適化のさらなる検討を続けるとともに、それが明らかになるまでは現状の撮像条件でn数を増やし、本条件による膵MREの可能性と限界を明らかにする。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 膵の画像診断;最近の話題

    • 著者名/発表者名
      吉満研吾
    • 学会等名
      福岡膵疾患懇話会学術講演会
    • 発表場所
      KKR博多
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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